オケ老人!

081013.jpg活字が読みたい。
でも、小難しいのをじっくり読むほど余裕はないし、かといってライトすぎるのも気分じゃない。
ちょっと謎もあって、読後感がいいものがいいなーと思っていたところ、手に取った本がこれ。
『オケ老人!』(荒木源著・小学館)

34歳のアマチュアヴァイオリン弾きの数学教師が、70〜80代のじーさんばーさんしかいない下手っぴなアマオケ(梅が岡交響楽団)に間違って入ってしまうことから始まり、なぜか日本とロシアの国家レベルの情報戦が平行して展開するとんでもさ。
ドタバタ系?と思いきや、アマオケならではの問題をエピソードの中でさらりと書いてあったり、昨今の時事問題もからめてちょっとほろりとさせらりたり。
突拍子のないフィクションの中、適当なリアリティがあって一気に読めました。

表紙の画像だけじゃわからないけど、裏表紙の帯にはイラスト付きの人物相関図、中身にも全ページの地側に小さなイラスト模様があり、1楽章から4楽章とアンコールまである章構成にはニヤリとしてしまうのは、マニアだから?(^ ^;)

実はこの本、所属オケのファゴット吹きさんのご友人が書かれたということで、ご本人もアマオケでファゴットを吹かれているとか。どーりでそのへん詳しいはずです。
アマオケに対しての愛情が伝わってくる1冊でした。
クラシック音楽にからめた小説やミステリーはたくさんあるけれど、ストラディバリウスがどーのとか、稀代の天才ヴァイオリニストが殺人事件に巻き込まれて云々とか、そんなのに飽きちゃった人におすすめ。
おもしろかったので、『ふしぎの国の安兵衛』も読んでみようかな。

ところで、この小説の中で、17万円の簡易組み立て式防音室が出てくるのですが、そんな安いのあるの?と思わず調べた私はバカでしょうか?(^ ^;)

投稿者:kay 2008年11月13日 16:50

コメント: オケ老人!

なんか、近所の不良とスケールの小さい小競り合いをしてたのがいつの間にか宇宙皇帝との銀河の存亡をかけた戦いになってしまってる超展開の少年漫画みたいなノリで面白そうですね。
タイトルも「ボ(禁則事項です)老人」とかけているのかと思います。

>17万の簡易組み立て式防音室
 値段的に微妙にありそうな気がしますが、存在しないですよね?! 普通、もっとしますよね。そのぐらいであれば欲しいです。自分の居場所が手軽に作れそうです。

投稿者 とびた : 2008年11月14日 00:40

>とびたさん
私の書き方が悪かったんですが
主人公たちが直接巻き込まれるわけじゃないんですけどね。
あんまり書くとネタバレになるので。
防音室は、2〜30万円台だったらあるみたいです。

投稿者 こやま : 2008年11月14日 22:30

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